まずは、外国人社員が必要だという雰囲気を醸成
自社の内なるグローバル化の進展に着手
外国人を活用するに当たって、企業戦略として海外進出が必要であることを社長自らが根気よく社員に発信し、社内に外国人が必要だという気運を醸成しました。そして、国籍という枠を超えた「本多人」になろうという概念を掲げて、自社の内なるグローバル化を進展させていきました。外国人の受入準備を丁寧に行ったことが、その後、当たり前のように外国人を採用していく流れの礎になったといえると思います。
外国人社員が講師を務める英語教室を開催
社員の相互理解を深め、日本人社員の意欲向上にもつながっていく好循環
外国人社員に講師を依頼して英語教室を開催し、外国人社員と日本人社員の相互理解を深めています。また、日本人社員の外国語能力の向上にもつながり、海外事業に挑戦してみたいといった声も聞かれ、日本人社員側にとっても非常に良い刺激になっています。なお、英語教室は、多くの社員に参加してもらえるよう、講師にも参加者にも残業代を支給しています。
様々な機会を活用して社長自らが積極的にリクルート
外国人には、自社が求める能力や人物像をはっきりと伝達することが重要
最初に採用したチュニジア人留学生は、技術顧問を務める地元大学の教授からの紹介でした。その後は、外国人留学生と企業とのマッチングサイトである「Work in Kyushu」、合同会社説明会、就活フェア等といった様々な機会を積極的に活用して、社長自らが情熱的に自社をアピールしてきました。特に、外国人の採用に当たっては、英語が堪能であることやコミュニケーション能力が優れていることなど、自分たちが求めている能力や人材像をはっきりと伝えることが重要です。
外国人社員の母国での独立も積極的にサポート
自社の技術力や考え方を熟知した現地パートナーとして国際展開に寄与
外国人社員が独立して、母国での事業展開を望む場合、積極的にサポートしています。これまで、1名のチュニジア人と2名の中国人が独立しました。外国人社員の独立は、企業側にはデメリットになると思うかもしれませんが、自社の技術力や考え方を熟知した現地パートナーになってもらいたいと考えており、実際にこれまで独立した3名については、現地パートナーとして、今でも良い関係が構築できています。こうした関係を構築するためには、適切な雇用管理の下で、外国人社員と日頃からうまく協働し、良い関係を構築していくことが重要だと思います。